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日本の産業を支える著名な太平エンジニアリング

日本の産業を支える著名な太平エンジニアリング

最終更新日 2024年5月3日 by citations

「太平エンジニアリングの沿革について知りたい」
「太平エンジニアリングの業務内容に興味がある」
「太平エンジニアリングの後藤悟志社長の経歴も知りたい」

日本は先進国のなかでも、モノづくり大国と称されている国です。
1900年にイギリスから伝わった蒸気機関の力を駆使して、最初に製鉄業を開始しました。
八幡製鉄所という会社の名前を一度は多くの方が見聞きをされているでしょう。
日本発の工場で、国営となっていたところです。
福岡県北九州市で誕生をした会社で、1970年まで操業をなされていました。
その後、民間企業に吸収をされて現在は溶解炉の煙突のみが工場跡地に残されています。
その吸収をおこなったのが太平エンジニアリングで、本社は福岡県博多市に存在をしているところです。
現在も八幡製鉄時代に培った技術を駆使している会社で、メイン事業は製鉄加工になります。
そこでここでは、この太平エンジニアリングの概要と、日本経済に与えている影響について詳しく見ていくことにしましょう。

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太平エンジニアリングの概要

まず太平は2005年に法人化をされており、現在では国内に約150のグループ企業を有するカンパニーです。
そして東南アジアから中南米にも支社と関連会社を持っており、製鉄加工に使う鉄鉱石は自社で賄っています。
約60万人の社員を有しているのもポイントで、昨今ではテレワークを導入したことでも大きな話題となりました。
当初は小さな鈑金加工を仕事にしていた町工場で、八幡製鉄所の孫請け会社というポジションで操業をされたところです。
1908年創業で、当時はブリキとアルミニウムを使用して戦闘機のボディを担当する業務でした。
戸畑区で本社を構え、計5名の従業員しかいない零細企業でしたが、日中戦争が勃発をしたことを機に大きな成長を遂げるのです。
それは旧日本軍からの発注を一手に引き受けたことに起因をしており、戦闘機製造のパイオニアというポジションを手に入れました。
まず、すべて手作業でブリキを加工したことで、オーダーメイド発注に応じられたのが魅力となったのでしょう。
零戦と呼ばれる戦闘機は、パイロットの力量に合わせた設計をしていた航空機です。
その技術を有していたのは国内で唯一、太平エンジニアリングだけでした。
なお当時は太平製鉄加工場という名称で、その後1979年の八幡製鉄所の吸収合併で現在の名称に変更をされています。

現在の業務形態について

ここからは、現在の業務形態を見ていくことにしましょう。
吸収合併後はしばらく、国内の三大財閥のひとつの企業に対して、鉄鉱石の融通と加工補助をおもな業務になされていました。
ところが1990年のバブル経済崩壊後は、国内の製鉄業は一気に下火になるのです。
1970年の高度経済成長期は最大で年間2600万トンもの生産を実施したいたほどで、アメリカや中国・ソ連に輸出もおこなっていました。
それが1990年には年間で14万トンの生産と落ち込み、多くの社員がリストラをされる事態にもなります。
太平エンジニアリングでは、このまま製鉄業だけに頼っていては業績がますます悪化をするうえに、会社の存続も危ぶまれると危機感を覚えるにきたります。
重役と株主たちが連日会合の席を設けて、いろんなアイデアをだしていた時、再生可能エネルギー装置の生産・設置の事業が伸びる業界となると結論を出しました。
これは先見の明があったといえるでしょう。

世界で最初に環境に優しいエネルギー装置の販売に着手

現在では日本国内の再生可能エネルギー装置の開発・販売シェアでトップとなっており、アメリカやイタリア・イギリスでも同様です。
世界で最初に環境に優しいエネルギー装置の販売に着手をしたことで、今では世界の太平とまで呼ばれています。
2019年に国連とG7が共同で声明を発表したパリ協定は、地球温暖化の阻止と、豊かな環境の再構築を謳っています。
今では世界各地で異常気象という現象がおこっており、国内に至ってはゲリラ豪雨と高温が夏の風物詩になりつつあるわけです。
すべて地球温暖化の影響となり、政府と環境省では二酸化炭素の排出を2025年までに実質ゼロにする、脱カーボン宣言までなされました。
そのカギを握っているのが再生可能エネルギー装置で、太陽光ソーラーパネル・地熱発電の2つの装置で実現をするわけです。
これらは自家発電を可能とする装置であり、各家庭で備えると火力・原子力発電で得た電気を購入する必要性がなくなります。
クリーンエネルギーとも称されており、新たに導入をする際は国と自治体から補助金を受け取ることも可能です。
太平エンジニアリングでは家庭向けの小型マシンを開発していて、マンションからアパート・さらには戸建てでも導入をしやすく工夫をされています。

まとめ

太平エンジニアリングは地球に優しい企業となり、これからの未来には必要不可欠な存在です。
製鉄産業から大きく躍進をするスタイルとなりましたが、これは日本経済を支える屋台骨ともいえ、根本的には同じスタイルの事業です。
世界をリードする環境保全国と日本が舵取りをするためにも、この企業ではこれからもクリーンエネルギーの開発と生産を続けていかれることがわかります。