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事業を成功させる増田さんのようなエンジェル投資家の選び方

事業を成功させる増田さんのようなエンジェル投資家の選び方

最終更新日 2024年5月3日 by citations

自分で新しい事業を立ち上げたいが、銀行からの融資を受けるためには様々な要素が足りないと考えている人の中には、増田裕介のようなエンジェル投資家に資金提供を依頼してみたいと言う人も少なくありません。
日本でも近年では新たに魅力的な事業を立ち上げようとする人に対して、積極的に資金提供をするエンジェル投資家が増えている傾向にあります。
彼らは様々な事業を自分で立ち上げた実績を持っていることが多いことから、同じように新たなビジネスを進めようとする人に対して積極的に支援しようとする心構えを持っていることが多く、様々な部分でサポートを行ってくれるものです。
そのため、自分の考案したビジネスが魅力的であると考えている場合には、彼らに支援を依頼するのも非常に良い方法となります。

エンジェル投資家にビジネスを乗っ取られてしまうケースも・・・

ただしその選び方に充分に注意をしないと、ビジネスを思うように進めることができなくなってしまうばかりでなく、場合によっては事業を乗っ取られてしまうと言う問題もあるので十分に注意をしなければなりません。
エンジェル投資家の中には良いビジネスの種があれば、これを支援する形をとりながら最終的にはこれらの事業を買収し自らのものにしようとする考えを持っていることもあるので、この点には十分に注意をすることが必要です。
ビジネスを進めるためにはそのための資金の調達が重要な要素となり、その調達先には様々なものがあります。
その選び方によってビジネスの成否が左右される面もあるため、慎重に選ばなければなりません。
資金調達の方法も融資を受けるか、もしくは投資に頼るかによってもその方向性が大きく変わるものです。
その2つを十分に認識しておくことが、ビジネスを成功に導くために重要なポイントとなっています。

金融機関から融資を受ける場合

金融機関から融資を受ける場合には、その事業計画を綿密に立案し、金融機関に対して融資を受けた金額を利息を含めて確実に返済することができることをアピールしなければなりません。
そのため、事業計画は一般的に3つのシナリオを描くことが理想となっています。

計画通りにビジネスが成功し大きな利益を得た場合の返済シナリオ

1つは計画通りにビジネスが成功し、大きな利益を得た場合の返済シナリオです。
この場合には短期間で返済を完了し、場合によってはさらに金融機関から新たな融資を受けて返済すると言うサイクルを描くことができます。
金融機関にとってもこれは理想的なシナリオであるため、非常に魅力的なビジネスモデルとなります。

ビジネスが円滑に進み安定的に継続をすることができるモデル

次に様々なリスクをある程度考慮しながら、ビジネスが円滑に進み安定的に継続をすることができるモデルです。
この場合でも金融機関から受けた融資を確実に期日までに返済し、ビジネスを継続できることが立証されていることが前提となります。

企業が赤字を抱えてしまうケース

そして最後に必ず描かなければならないのが、いわゆる最悪シナリオです。
この最悪シナリオでは、ビジネスが世の中に受け入れられずに企業が赤字を抱えてしまうケースを想定しなければなりません。
その場合の事業の撤退時期や、融資を受けた部分の返済計画を具体的に描き、金融機関に対して迷惑をかける事は無いようなモデルを描くことが重要となります。

エンジェル投資家は自分のビジネスに自信のある人にとっては非常に頼りがいのある存在

しかし金融機関はこの最悪シナリオを非常に重視するため、その想定に甘さが残るとなかなか融資を行ってもらうことができません。
しかしエンジェル投資家はこのようなリスクを十分に承知の上で、積極的に投資を行いビジネスの進行をサポートしてくれることが多いことから、自分のビジネスに自信のある人にとっては非常に頼りがいのある存在となっているのです。
そのため中には、金融機関に提出する事業計画書を作成することが面倒であるために、安易にエンジェル投資家に頼ってしまうことも多くなっています。
実はここが最大の落とし穴になることが多く、様々な問題を生み出してしまう要因となるため注意をしなければなりません。
資金調達をどこから行うかにかかわらず、ビジネスにおける最悪シナリオを描くことが非常に重要な要素となります。
これを描くことで事業がうまくいかなかった場合の撤退時期が明確になるほか、このような事態を招かないためにはどのような対策を行うべきかを明確にすることができるのです。
融資ではなく投資を受ける場合でもこれを明確にすることによってしっかりとビジネスモデルを描くことができる経営者であることを印象付け、積極的な投資を受けることが可能となる場合が多くなります。

まとめ

さらに投資家の中には最終的にビジネスを自分のものにしようと考える人も多いのですが、この経営シナリオが明確になっているとこのような人物の付け入る隙を与えないことにもつながります。
エンジェル投資家は単に資金を提供するだけではなく、様々な面で経営に対して参入をしようとすることが少なくありません。
投資をしているのだからある程度経営に参入するのは当然と言う考え方を持っている場合も多いのですが、この参入の仕方が単なるアドバイスではなく、事実上の経営決定権を持ってしまうことも多いのです。
そのためそのような事態にならないように十分な準備をして、これに応じてくれる投資家を選ぶことが重要です。