コラム
日本の原子力発電所は稼働しているところは?福島原発は?

日本の原子力発電所は稼働しているところは?福島原発は?

最終更新日 2024年5月3日 by citations

「日本の原子力発電所の稼働状況を知りたい」
「福島原発の現状が知りたい」
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原子力発電所は稼働している施設はない、このような話を聞いたけれどもネットで調べるといくつかの原子炉は稼働していて電力を供給しているなど、どちらが正しいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
原子力発電所が稼働していないなどの話は、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震に影響で福島原発で事故が発生、これにより稼働していた施設も停止したなどのニュアンスが強まったために発生したのではないでしょうか。
2022年7月時点では4基の原子炉は稼働中であり、その4基は関西電力の大飯発電所3号機、九州電力の川内発電所1号機と2号機、四国電力の伊方発電所3号機です。
他の発電所や他の原子炉は廃止措置中や停止中(定期点検中)の状態にものや、地震で事故が発生した東京電力の福島原発の1号機~6号機のように廃止になっているものなどがあります。

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川内発電所1号機は2022年1月17日から再稼働

川内発電所1号機は2022年1月17日から再稼働で、2号機も2022年6月11日から再稼働した原子力です。
ただし、1号機は営業運転中ですが2号機については調整運転中などから本稼働しているわけではありません。
さらに、大飯発電所3号機は2021年7月30日から、四国電力の伊方発電所3号機は2022年1月24日からそれぞれ再稼働した原子炉であり、再稼働してからの期間が比較的短いなどの共通点があるのではないでしょうか。

廃止措置中とは

廃止になっているものは復活することはないわけですが、これは廃止措置中においても同じことがいえます。
廃止措置中は廃止するための準備を進めているもので、発電を終えた原子力発電所から使用済み燃料を取り出したり、放射性物質を除去したり施設の解体作業を行うことを意味します。
そのため、廃止措置中の原発は将来復活することはないので、日本の原子力発電所の数からマイナスされることになるわけです。

停止中の原子炉は定期点検中の表記になっている

停止中の原子炉は定期点検中の表記になっているのですが、定期検査は発電所の安全・安定運転を目的にしているもので、安全・安定運転の中には健全性の確認・信頼性の向上・機能の維持、3つの重要な目的があります。
健全性の確認は、主要設備の運転性能および設定値などの機能確認や分解による点検および漏えい検査による設備の健全性のチェックです。
信頼性の工場は、他の発電所で発生した事故や故障などの類似個所の点検および処置、最新技術を導入して設備や機器の交換などが挙げられます。
機能の維持は、原子力発電所を利用する上では欠かせない消耗品などの定期的な交換や劣化に対する処置、そして異常の早期発見および処置などがあり、これらの作業を行っている施設が停止中(定期点検中)の記載になります。

原子力発電所の定期検査について

定期検査は電気事業者が様々な試験や検査を行うだけでなく、安全上重要とされる設備の機能や総合的な性能は原子力規制委員会による検査も受けることになります。
電気事業者が行う検査の実施体制および検査方法についても、原子力規制委員会による審査が行われるなどの特徴があるようです。
ちなみに、原子力発電所の定期検査は、法律に基づいて約1年に1度(13か月以内)の割合で運転を停止させて設備機器に応じた点検お酔い検査を行うことが義務付けられています。

点検個所により分解もしくは取り換えなどが必要になることもありますし、運転停止中のときだけ工事ができるよう安全対策なども行うことからも、ある程度の期間がかかるといわれています。
そのため、各地の原子炉が停止中になり点検に入ると原子炉が稼働している数が極端に減る可能性もないとはいい切れません。
2022年7月時点で4基、稼働中の原子炉が定期点検に入り、他の原子炉の定期点検が終了しなければゼロになることもあるわけです。

施設が廃止にった場合

施設が廃止になると、30年から40年といった長期間をかけて放射性物質を除去しながら原子炉や建屋などの解体が行われることになるのですが、このとき、工事は4段階で行われそれぞれの段階では廃棄物が発生することになります。
原子力を利用していることからも廃棄物はそのままでは放射能汚染のリスクがあるため、簡単に処分することはできません。
ただし、施設の解体で生じる産業廃棄物の中で低レベル放射性物質は全体の約2%程度です。
他の廃棄物は一般産業廃棄物やクリアランス物などです。

クリアランス物とは何か、馴染みがあまりない言葉なのでよく分からない人も多いかと思われますが、これは放射性廃棄物の中でも放射線量が低くて人の体への影響が殆どないもの、国が認可したもので一般的な廃棄物の形で再利用ができたり処分ができる廃棄物の総称です。
これはクリアランス制度と呼ばれるもので、この制度の中で認可される廃棄物は殆ど汚染がない資材を使い資源の形で有効活用ができるメリットを持ちます。

まとめ

日本が目指している循環型社会の形成に貢献することができる、クリアランス制度の中では使用の仕方や廃棄された場合でも人体への影響が起こらないようにするための放射能濃度の基準を設けているといいます。