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マーケティングの基本と種類について

マーケティングの基本と種類について

最終更新日 2024年5月3日 by citations

この記事は以下のような人におすすめです

・マーケティングとは何か知りたい
・マーケティングの種類を知りたい
・会社を経営していて商品をもっと売りたい

マーケティングは企業活動の1種で、顧客が求める商品やサービスを開発して情報を発信したり、顧客に価値が届けられるようにする仕組みやその取り組みのことです。
顧客が何を求めているのかニーズを読み解き、価値を生み出す経営だったり、その戦略や仕組みとプロセスまでを指します。
広範囲にわたるプロセスを内包する言葉なので、言葉に含まれる意味は1つではなく、人によってはリサーチを思い浮かべたり、宣伝広告やデータの分析を挙げる人もいます。

マーケティングの定義

定義もいくつかありますが、世界的に有名な経営学の学者によれば、積極的に宣伝しなくても顧客が自分から商品やサービスを欲しがるような、そういう状況を作ることだといいます。
マーケティングの基本ともいえる市場調査は、顧客が本当に求めているものとは何か、それを調べる為のリサーチです。
モニターを実施してアンケートを採る、これは誰もが知っている代表的なリサーチの方法です。
他にも、政府などの信頼できる機関が出している統計を調べたり、定量的に分析するなども市場調査に役立つやり方です。
座談会を開く、商品をお試ししてもらって感想や意見をうかがう、こういったやり方も市場調査では定番となっています。
宣伝広告を打ち出す宣伝活動は、市場調査で顧客が求めていると思われる商品、サービスを開発して、それを広く知ってもらう為の活動です。
いくら自信の商品やサービスを開発しても、知ってもらえなければ意味がありませんし、本当に欲しい人に届けるのが難しくなります。
その為、テレビや新聞と雑誌にラジオを使うマスメディア、検索エンジンやメール、SNSなどを活用するデジタルマーケティングなどが宣伝活動に用いられます。

マスメディアとデジタルマーケティング

前者は古くからある媒体で、広く情報を伝達できることから、大衆向けのマスマーケティングに用いられてきた歴史があります。
対する後者は比較的新しいものですが、特定の層にリーチする費用対効果の優れる方法として、現代で広く浸透しています。
交通機関や街中で見かける広告はSP広告といって、地域を絞り込んで宣伝を行うのに適した方法です。
いわゆるダイレクトメールもそうですし、チラシも古典的ながらSP広告を代表するものです。
POPや展示はダイレクトに伝わりやすいので、購買に結びつきやすいといわれています。
イベントやメディアに記事として取り上げてもらう方法、口コミを使うやり方など、他にも様々な戦略が存在します。
当然ですが、商品やサービスを開発して宣伝を行っても、これらがターゲットに届いて購買に繋がらなければ駄目です。
つまり効果の検証が必要不可欠で、購買が発生したなら利益は出たか、マーケティングの効果や費用対効果についても要検証となります。
ブランディングとも重なる部分がありますが、認知を高めて知ってもらったり、イメージを確立して定着させることも大切です。
この認知度が高まったかどうか、どのようなイメージが持たれているかも含めて、多角的に確認したり分析することが重要です。
言うまでもありませんが、ターゲットが定まらなければ戦略を立てたり、実践できませんから、ターゲットの明確化が何よりも欠かせないです。
そのターゲットを見据える為に行うのが市場調査で、商品開発や宣伝においても重要性が高い、全ての大前提と言っても過言ではない活動です。

市場や顧客と競合、自社の頭文字を取った3C

マーケティングの捉え方、考え方には様々なものがありますが、市場や顧客と競合、自社の頭文字を取った3Cは特に有名です。
3Cは市場調査と競合の存在や商品、サービスの明確化、自社の強みとそれを活かすことを簡潔に表すものです。
これら3つの観点で取り組みを行うことで、顧客が求める商品やサービスを効果的に提供したり、購買を達成して売り上げや収益に繋げられます。
近年はやはりインターネットを使った戦略が主流で、もはや外すことのできないやり方だといえるでしょう。
実店舗とECサイトを統合するオムニチャネル、ビッグデータの活用やコンテンツ重視の手法など、次々に新しいものが誕生しては実践されています。
結局のところ、一言で簡単に説明することはできませんが、しかし基本が分かればそれを応用したやり方の理解も難しくなくなるはずです。
誤解されやすいのは、販売を目的とした調査や商品開発と宣伝で、商品を売るために市場を調べたり広告を出すといった考え方です。
実際のところは全くの逆で、販売活動をしなくても商品やサービスが売れるようになる、それを目指して行う取り組みだといえます。

まとめ

営業活動による売り込みは販売目的なので、この言葉の定義からは外れるものとなるでしょう。
顧客のニーズに耳を傾けることができて、商品開発のヒントは得られますが、あくまでも売り込みが目的です。
そうではなく、売り込まなくても顧客の方から来てくれる状況を作り出す、それこそがまさに究極で最終的な目標になるわけです。
他社との差別化、価値の向上や提供が成功の鍵を握りますから、その点を念頭に考えたり実践してみると理解が深まります。
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